無事、これ名馬(08/05/20)
今回は新幹線で行ったので、文庫持参![]()
車中で読んだのは小川洋子『偶然の祝福』(角川文庫)。
私が小川洋子を知ったのは、かの有名な『博士の愛した数式』でございました。
元々極度の『数学アレルギー』なので、題名に『数式』な~んて入ってるだけで腰が引けちゃう。
「騙されたと思って読んでみなっ
」
旦那さん、ワタクシ長い人生、そうして騙されたこと数知れず……。
でも、何とはなしに読み始めると。
はまったぁぁぁぁぁ。
「『数学』って、なんて美しい『文学』なのっっっっ
」
絶叫致しました。
嗚呼、私が中学生の時、この本が出ていれば、もう少し違った人生があったやも知れない![]()
で、小川洋子なる方はこういう話をお書きになるものとばかり思って、今まで出た文庫をちょこちょこ漁って読んでみたんですが……。
作風が全然ちゃう![]()
『博士の愛した数式』は彼女にとって異色だったらしい。
本来の作風は派手な動きはあまり無いんだけど、ちょっと不思議な心理描写![]()
色で言うと『グレー』な感じかなぁ。(因みに、『博士…』はワタクシにとってはパステルな感じ)
この手の作品も大好きなんですぅ![]()
今回読んだ『偶然の祝福』は短編集だったので、あっという間に、行きの車中で読破![]()
こうなると、帰り困っちゃうじゃんっっっ。
仕方がない。
自由が丘の本屋で、帰り用の本を物色しました![]()
テレビで、ちょうど映画『ミスト』の事をやっていたのを見て
「『グリーンマイル』のスティーブン・キングが原作なら、読んでみたいなぁぁぁ」
と思って『ミスト』の原作『霧』が入ってる『闇の展覧会 霧』(早川書房)を探したんだけど、発見できず……。
結局手に取ったのは宇江佐真理の『無事、これ名馬』(新潮文庫)。
【火消しの頭『吉蔵』の元にへ来て、「男にしてくれ」と弟子入り志願した、7歳の臆病な武家の息子『太郎左右衛門』。様々な出来事の中で、それぞれの立場からお互いを支え合いふれあう姿。そして、その周りを取り巻く人々の様々な人間模様。が描かれておりやしたぁ。】
えらく当初の予定とはギャップがあるなぁ![]()
まっ、気にしない、気にしない![]()
最初は、かる~く流すつもりで読んでいたんですが、ひとつひとつの話が胸にガツンと来る。
帰りの車中、タミィそっちのけでのめり込んで読んでましたぁ![]()
特に、太郎左右衛門の父親が吉蔵親子に、我が子太郎左右衛門を『無事、これ名馬』と評して話すシーンは、
「う~む、なるほどぉ。
そういう考え方もあるなぁ~
」
一日に千里を走る馬でも、短命だったり、怪我ばかりでは必ずしも名馬とは言えない。
ゆっくりでも、特になんの取り柄が無くても、丈夫で長生きし、毎日確実に飼い主の役にたてる馬こそが『名馬』。
なるほどっっっっっ![]()
じゃ、太郎左右衛門の父親の解釈では、我が娘もれっきとした『名馬』かな![]()
丈夫だけが取り柄だもんねぇ~。
これ読んで以来、何となく気が楽になったような………。
あっっっっっ!!!
タミィっっっ!!!!
こらっっっっ!!!!
コンパス使って円書く時、線が二重になっちゃダメぇぇぇ!!!!
文字は丁寧に書かなきゃぁぁぁぁ!!!!
持って帰ってきた汚れ物は、きちんと洗濯カゴに出しなさいっっっ!!!!
あかん……。
『悟り』はまだまだ、まだまだ、まだまだ、遠いのぉ~~![]()

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